初心者向けのおすすめオープニング
チェスにおいて最初の数手は、ゲームの中で特に重要な数手になるかもしれません。最初の数手で序盤の構想を描き、盤上の主導権を争うのです。初心者はだいたいオープニングの正確な手順を覚える必要はなく、むしろオープニングの原則を重視するべきです。たとえば中央を支配する、駒を展開する、などです。とはいえ、いくつかオープニングの手順を知っておくと便利ではあります。よく出会う手順ですし、すぐれた構想の基礎にもなります。ただし暗記に頼りすぎてはいけません、暗記に頼っていると、すぐに何をしていいかわからなくなってしまうはずです。
初心者向けのおすすめオープニングをいくつか挙げてみましょう。
#1 イタリアン・ゲーム
イタリアンは 1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4 で始まります。ポイントは、ポーンとナイトですばやく中央を支配し、ビショップをもっとも攻撃的なマスに置くことです。またキングを安全にするキャスリングの準備もできています。
#2 シシリアン・ディフェンス
シシリアンは攻撃的なプレイヤーが黒を持った時にもっとも人気のある戦法です。白は 2.Nf3 から 3.d4 で中央のスペースを取りに行くことが多いのですが、すると黒には c ポーンを白の中央のポーン(dポーン)と交換できるという得があります。
#3 フレンチ・ディフェンス
フレンチはすべての人が学ぶべき戦略的な [つまりエンドゲームを目指す] オープニングのひとつです。白がどこかで e5 を突くと、双方にポーンチェーンができます。フレンチ・ディフェンスのひとつの問題は、c8 のビショップの展開にとても苦労するおそれがあることです。
#4 ルイ・ロペス
ルイ ・ ロペスは非常に古い古典的なオープニングのひとつです。初期のチェスの本を書いたスペインの聖職者にちなむ名前です。ルイ・ロペスは、e5 のポーンを守っている黒のナイトを攻撃する手です。この攻撃を利用して中央への圧力を高めるのが白の狙いです。
#5 スラヴ・ディフェンス
スラヴは非常に堅実なオープニングで、 d5 のポーンをしっかりと守ります。黒の駒は自然なマスに展開できますが、使えるスペースは白より少し狭くなります。
しかしながら最高のオープニングは「チュウオウシハイ・コマテンカイ・チャクジツゼンシン・オープニング」です! この指し方はもう知っていますね。